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​ご挨拶​

埼玉県私学文化祭 会長 渡辺 聡

歴史ある私学文化祭が51回目を迎え、無事に開催されることを大変喜ばしく思います。
新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したこともあって、学校生活は躍動感を取り戻しつつあります。
「生きるとは、自分の物語を作ること」とういう至言がありますが、みずから学ぶこと、自分を表現すること、という言い方もできると思います。古来、人間はおのずから「表現」することに価値を見出し、喜びを感じてきたのではないか。このことは、民俗学の知見がなくとも容易に想像できることでしょう。
私学文化祭は、これまでもたくさんの教訓と豊かな感情を私たちにもたらしてくれました。準備の大切さ、細部の大切さ、暗闇にも光があること、諦めないこと、自分を知ること、相手を称えること、喜びを分かち合うこと。文化は時間と手間の積み重ねです。社会が便利になって、時間と手間をかける体験が減りましたが、物事ができあがるまでのプロセスに想像力がないと、物事に対する敬意が出てきません。早いとか、手間がかからないとかいったことだけが安易に優位な世界はとても貧弱で、創造性、多様性に富んだものとはいえないでしょう。今年度の文化祭のテーマは「~喜びの種~」。皆さんは、時間と手間をかけて「種」を育てる絶好の機会を得たと思います。参加生徒の皆さん、幕は上がりました。練習、制作に集中できる環境と幸運に感謝をし
ながら、自分たちの持てる力を振り絞り、精一杯「表現」してください。そして、私学文化祭ファンの皆様、まるで修行僧のように険しい表情で、練習、制作に打ち込む生徒を見かけましたら温かいお声掛けを、素晴らしい演技と作品に熱いご声援を、どうか願いいたします。
最後になりますが、文化祭開催に向けてご尽力くださいました関係者の皆様に心から感謝申し上げます。運営にあたり、安全面や感染症対策等にも気の抜けない毎日ではありますが、部活動などで頑張っている生徒たちが、自分たちの活動に自信と誇りが持てるよう、これからもご指導とご支援を賜りたいと存じます。

ごあいさつ (渡辺聡): ようこそ!
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